むぅちゃんの日記

ゆるゆるとオタ活してるむらかみの日記です

オタクを降りました

 オタクを降りるって表現が合ってるのか分からないけど、一年半と少しでオタクを降りました。現場にはもうあれから1年間以上行ってないし、特に新しいオタクの先はまだ見つけていません。
 結局、あのとき必死に現場に入っていた自分が一番頑張れていたかななんてすでに思い始めてしまってる。1年以上前にはちゃんとできていたオタクがいまはもうできなくなってしまってるし、未練がましくフォローしてた廃油たちの何人かは未だにツイッターで見てるけど通知は切った。何人かはフォローも外して、リプは当時からしない派だったけど、リツイートもいいねもせずにこっそりと時々写真を見てるだけ。当時、もちろん何か影響を与えられると思ってたわけじゃないけど、当時と同じように写真は上がってて、でも現場に行かなくなっただけで公演期間も稽古期間も何もわからなくなってしまって不思議だった。前はツイッターで把握できていると思っていたけれど、ツイッターを見てるだけじゃ本当は何もできていない。
 実は、オタクをするためにオタクをやめていた。もとのジャンルは二次元で、現場なんて本当になくて、漫画を集めて同人を見てるだけみたいなものだったのが、舞台からあるジャンルにはまって、そこで前まで追いかけてた二次元のオタクを全部やめた。新刊も買わなくなったし、アニメを見るのもやめた。お金は全部チケットと洋服と遠征の費用にかわって、時間は現場に通うのとDVDをひたすら見るために使った。前のジャンルはオタクをやめたというよりも、気づいたらやめていた。それぐらいには舞台にのめり込んでいたつもりだったし、舞台に行かなくなっただけで何もしなくなった。
 オタクは降りてしまったけれど相変わらず当時のDVDは手元にあるしブロマイドも綺麗に残っている。降りたんだから、手放せばいいのに手放すことはできない。でも、オタクをしていたときみたいに何度もDVDを見ることはないし、ブロマイドのアルバムをめくることもない。
 そればかりか、無責任にもあの舞台はこれからも続いてほしいなと思ってるし、もし自分に子供ができたら観劇に耐えうる年齢になったら連れていきたいとすら思っている。あの舞台じゃなくてもいいけど、でもあの舞台がいい。
 多分、私に子供が産まれて、10歳ぐらいになったときにはあの舞台は終わってしまっているだろう。.5舞台の寿命は短い。いまはそこそこはなんとかなっているが、降りて1年ちょっとの間に公演数は激減した。あのときの自分なら、間違い無く全通できるって言い切っているぐらいには。
 まだ新しいオタクにはなれない。舞台のオタクになることはもうない気がする。舞台のオタクでいるためには十分に戦えないといけないし、好きでいて、オタクでいつづけなくちゃいけない。私はいまは応援しているとはとても言えない。ツイッターのフォロワーに数えることはできるだけの、何十万分の1なだけで、今はもう彼らの給料の1円たりとも払っていないから。
 別に新しいオタクになりたいとも思わない。何かを好きでい続けなくちゃいけない、ただコンテンツを消費し続けるだけの者ではないから。ただ、オタクやめてしまったのは、それよりもいいかどうかは分からない。
 ごめんなさい、「いつまでも」応援できなくて。あのときも、「いつまでも応援しています」なんて書けなくてごめんなさい。
 オタクには戻れないけど、でももしかしたらまたいつか彼らの給料の1円ぐらいは私のお財布から出るようになるかもしれない。